2012年8月11日土曜日

忘却型プログラミング


  • 自分の書いたコードは忘れてしまって良い。
いくら自分の書いたコードであっても、3ヶ月を超えて内容を記憶するのは難しい。
むしろ忘れてしまって良い。ソフトウェアの生産性の上からも、特定のプログラマーにナレッジが集中してしまいがちになることを避けることができ、個々のプログラマーの平均的生産性、プロジェクト全体の生産性を向上することが出来る。

  • コードレビューをして複数のプログラマーがコードの内容を共有したところで、やはり忘れがちである。

コードレビューがダメだとは言わない。コードの俯瞰もかなり改善できる。
でもコードの内容はいずれ忘れ去られる運命にある。しかもプログラムの「寿命」は年々短くなっている。コードレビューして共有なんてやってる余裕も現場に無さそうだ。

  • 品質への担保はドキュメント、テストコード。

この2つがあればプログラマーが失踪しても、急にバカンスに出かけても安心。もちろん書いた本人がコードの内容を忘れて大丈夫だ。
ドキュメント、テストコードの重要性はアジャイル開発などの開発手法で指摘されているのも関わらず、今日でも「無い」プロジェクトがどんなに多いことか。正直、現場ではアジャイル開発もやっている余裕が無い。しかし、書いたコードは忘れてしまうのが前提であれば、ドキュメント、テストコードを残さざるを得ない。

  • プログラマーが円滑に次のタスクに移るためには、過去のコードを忘れることが必要だ。

プログラマーの人生設計の上でも過去のコードを忘れ去って、キャリア変更するのも大事だ。

  • 着想は「エラー忘却型コンピューティング」から。

機械ですらエラーを忘れてないとやってられないのだから、プログラマーがコードの内容を忘れるもありでもなかろうか。

後日また、また内容をまとめて書きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿